(v)調理器具の工夫

(a)断熱槽とスカート
炊飯(3合)の例について、その鍋の形状に合わせた高断熱(日本では発泡スチロール、NZではフリース (羊毛))の保温槽を作り、沸騰点に達した後この容器に一定時間納め、料理を継続する方法で料理した。 この時の保温容器に納めた湯の温度変化の様子を右図に示す。
シチューの場合も同様に行い、その様子は(iv)料理時の温 度変化の項の 図3に点線で記入した。両者とも味も余り変わることなく、米(ただし白米。玄米は少し長い目に炊いてから 箱に入れる必要がある)はふっくらと炊きあがった。ただし、料理の量が余り少ないとうまくいかない。
 一般に、ガスや電気のレンジを用いる場合は、多くのエネルギーを逃がしているようである。それを十分節約する と共に、このように保温槽をうまく使うことによってより美味しい料理ができる。
 鍋の回りにスカートをはかせ、熱損失を減少させたり、その上にさらに別の鍋などを置き、多段的に最後はまわりの 空気温度まで持ってゆく工夫が必要だ。 この時の逃げる熱を利用して冬のシャワーの温水の加熱にも使いたい。

(b)料理用クッキングレンジ 風車発電において、風の強いときは、電気鍋で4人分のすき焼きが料理できた。この実験では何時も不利を 有利に変えることを考えている。この地は冬雨が多く降る。丘の上で一日2トンの雨水を溜めることは可能で、こ れを6m下に落とすと、1kwのヒーターが約140秒つく。断熱したコップにつけると300ccくらいの水は沸騰させるこ とが出来る。この様に電気コンロも考慮に入れ、炭火、バイオガスが便利に使える台所でのクッキングレンジを 工夫せねばならない。